2022年年末所感

今年も終わってしまうので1年を振り返ってみた。自分の中では今年はかなり怠惰に過ごしていたと思っている。私の理性はとろけたようなそれを、叱りもせず、激励もせず、そのまま柔らかいYogiboで包み込むように許すマインドで過ごすよう心がけていた。
だけど、今年の出来事を箇条書きにしたら、思ったよりちゃんと生きていてびっくりした。客観的な出来事と、心の中の物語は全然違う。

・WETNAPでLPを出した。このご時世に買ってくれる人なんているのかと思っていたら、レーベル速完で驚いた。麻野さんはおかしいくらい頑張っていて、感謝半分と、少し休んだほうがいいと思う気持ち半分だった。私の中では、それらはもはや過去の曲なので、早く新しい曲を作ってそれにどっぷり浸かりたい気持ちがふつふつと湧いている。

・controlでベースを本格的に弾き始めた。コード感がきれいな曲が多い反面、雰囲気が似ていることが多く、感覚で覚えるのが最初の頃難しすぎて発狂した。けど今は自分の手癖も入れつつ身体で覚えたので、ライブが楽しい。音量バランスは常に悩んでいる。

・通信の大学で保育の勉強をしてる。あと2コマ取れば卒業なので頑張ろう。仕事では子どもに伝えたいことをしっかり伝えられるようになってきた。まだまだ〜。

・NJと結婚した。別居婚事実婚でイレギュラーなことは多いけど、自分達で生きやすいように話し合いながら開拓していきたい。

・Mondo san taroというDJをやり始めた。世界のモンドな音楽をジャンル関係なく流してたのしかった。来年もやりたいな。

・仏教(スリランカ初期のやつ、あとティクナットハン)にハマった。食べることも瞑想で、50回食べ物を噛むことを意識してたら食事量が減って痩せてた。別にまた太ってもよいが。
「無常」を意識して、怒りにくくはなったけど、まだ激情はあるからうまく付き合っていきたい。怒らなくなった反面、怒りや悲しみがテーマの音楽や本が合わなくなってきたのがネック。

ポケモンSVでランクマ参戦、まだスパボ級。めちゃくちゃハマってる。

今年一番良かった本は、菊池寛の『恩讐の彼方に』。菊池寛の作品は、人間の心の綾と呼ばれるもの、小さい感情の微振動、決してカッコ良くは無いけれど、人間と機械を分けているもの、そういうことが書かれていると思った。『極楽』が話としてはとても好きで、『恩讐の彼方に』が1番泣いた。今度菊池寛記念館に行って全集を買う。

今年もファナモリーナを聴き、少し遡ってマテオを聞いていた。あと、Weekndのラジオのアルバムも好きだった。適当にジャズも聞いたり、民族音楽を掘っていた。


頑張ることを意識して辞めてみた一年だった。頑張ることに、他者の目線や、社会常識や、プライドが燃料になっていることが多いと思ったから。それだと、ずーっと死ぬまで「自分はなんでも大丈夫」という自尊心は育たないと思った。だから、やる気が無いのに任せてみた。少し不安もあったし、何かを作ってない自分を認めることが嫌なこともあった。でも我慢して、その中から自発的に、楽しみからやりたいと思うことだけやろうと思って生きてみた。そしたら結果ずっとポケモンをやっていた。けど、そのグニャグニャの自分を認めて、ただ好奇心に従う自分を、のんびり眺めて行きたいと思った。

来年はニュージーランドに半年間行くし、どんどん変わって行きたい。変わってっても、色んな人と対話をして、お互いが変わったところを面白がって過ごしていきたい。