面倒くさいし金がかかる

 もうあけすけなく言ってしまいますが、私は生理の前にPMSという謎の鬱病がやってくるんですね。私は中学生の頃生理前に発狂して母親の靴をドライバーで穴だらけにしたことがあります。それくらい精神がネガティブ方向に傾き制御できなくなるんですね。それと単純に生理中腹が痛いし身体がだるくて眠い。眠りにつく前のまどろみが消えないまま、9時間拘束で働いていると考えてください。めちゃきついだろ。それが毎月やって来るんだ。

 それが嫌でピルを飲み始めたんだけど、高コレステロール血症のせいで処方できませーんとなってしまった。なにが関係あるの?と謎になる人もいるかもしれないですが、ピルには血液中に固まりを作ってしまうかもしれない血栓リスクがあるんですね。血の塊が心臓とか脳に回ったらあぼーんよ。

 生理をコントロールしている感覚は、働く上でわたしにはとても大切だった。仕事に鬱っぽくなるのも血が出るのも必要ないものだから。せめて生理が来る日だけでも自分で決めたい。それを叶えてくれるのがピルだったんですね。

 それが無くなると考えるとおぞましい。なんとかして死守したい。

 話は少しズレますが、なんでわざわざ毎月3000円かけて定期的に婦人科行って生理を軽くしなきゃならないんだ。コンビニで1000円で買わせろ。海外だと薬局で普通に買えるのになんでこんなにもこの国は遅れてるんだ。バカめ。避妊は悪みたいな大昔の思想に足を引っ張られて、ただ生理を軽くしたい人間も迷惑被ってんだ。ふざけんな。この身体を持ったことを何万回も呪い、それでも生まれ持った身体だから呪っても仕方がないと受け入れる為にピルは必要なものなんだ。

安く買わせろ!!!!!クソクソクソクソクソ。

どこに来た

 公園に行ったら冬の間裸のまま寒々しく立っていた木に花がついていた。この公園には木が1本しか無い。なかなかの樹齢であろう太い幹から伸びる枝々に、大ぶりで、白くて、かすかに良い匂いがする花がいくつも咲いていた。花びらの縁が薄らと桃色に染まっている。花びらは4、5枚ほどで1つの花を構成していて、それは白い帽子のようだった。使い古してしんなりとしているけれど、かすかに上品な気位を漂わせている、そんな白い帽子。

 雑草と芝生がまばらに生えた地面に花びらがまるで牡丹雪が降り積ったかのように敷き詰められていた。冬の間に色を失った雑草のトープ色と、それを覆うように力強く青く茂ったオオアレチノギク、けぶったような薄青色した空に伸びる枝、帽子の花、散った花の上のスニーカーの跡、上着を脱いで遊ぶ子どもたち、雨上がりの土のにおい。

 桜を見た時よりも、毛が長い毛布を押し入れに仕舞った時よりも、今私は身体全体で春を受け止めていると思った。

 この花、すごい咲いてますね、なんて言う花なんですか。私が年上の同僚に尋ねると、彼女は、うーん、コブシかな。と言う。

 コブシって言うんですね、きれいだなあ。私は上を向いてひとりごとを言った。コブシに光が差し込み、緑の影と白い影が風に揺れている。きれいだなあ。わたしはもう一度言うと、子どもがひとり近づいてきて、わたしの真似をして木を見上げて、きれいだなあ。と言った。私ももう一度、きれいだなあ。と言うと、その子もきれいだなあ、と言う。私が目線を下に下ろす。また、その子がきれいだなあ、と言う。きれいだなあ。きれいだなあ。その子は覚えたての言葉の感触を確かめるように、何度も何度も言う。

今日もよき日だった

 今日は休みだったのでSlintのドキュメンタリーを見た。影があって落ち着いている人々。ジョーブレイカーとは大違いで笑った。

 ヘルマンヘッセさんがものすごく唯我独尊丸だったらしく、著作を全部読むんだと心に誓う。第一次世界大戦の頃、戦時中に詩人も思想家も芸術家も揃いも揃って戦争賛美していた時にやだよーと言って袋叩きにあったヘッセさん、かっこよすぎますが。今後わたしの座右の銘は唯我独尊丸しようと思う。ヘッセさんのエゴイズムは、私利私欲でない魂のエゴイズムとでも言ったらいいのか。もうめちゃくちゃだいすき。

 英語訳すの、難しいなあ。はやくgoogle翻訳が発達して曖昧なニュアンスも理解できるようになってほしいよ。AIでいいよもう、ちゃんとわかるなら。今日は今度寄稿する文章のためにひたすら書いた。ネームバリューの無い私なんかが寄稿していいのだろうかと不安になるけど、誘ってくださった方々に報いるためにもいいのを書くよ。自分の存在はわかる人にはわかる隙間ニッチ産業だと思ってしこしこやるぞ。わしの存在は秘密の花園。バーネット著。

 畳語のくさくさを使いたくて仕方がないのだけどタイミングがない。そうかよき日だったからくさくさするタイミングが無かったんだ。それはしょうがないね。

 

意訳 Fiddlehead / Million times

それではお聴きください!

 

Between the Richness | Fiddlehead

 

帰ってきて

それから、俺達は試すために間違っていたって、そう確かめるために一緒に失敗してくれ、

それと、若かった頃から持ち続けていた愛のためにまたやってみてくれよ


ニキビ面の高校時代のドラマに戻るんだ

隕石衝突するくらいのスイートハート


20代を通していわゆるメロドラマだった

平和的に別れるなんて無理

 

 

戻ってきて 俺達の100万回目の試みのために

もう100万回戻ってきてくれ

 

 

永遠の平和のための戦争じゃなかったら、愛ってなんだよ?


別れて友達に戻って、ひとりぼっちで1人家で落ち込んでるならそれは死傷者だ。

 

 

戻ってきて 俺達の100万回目の試みのために

もう100万回戻ってきてくれ

 

 

何百万回も愛してきた愛に、さよならって、どうやって言えばいい?

 

 

帰ってきて

それから、俺達は試すために間違っていたって、そう確かめるために一緒に失敗してくれ、

それと、若かった頃から持ち続けていた愛のためにまたやってみてくれよ

 

 

 

 USボストンのエモバンドのFiddleheadがRun for cover recordsから出すアルバムから1曲だけ公開された曲がとても良かったので頑張って訳しました。(ネイティブみたいにスラスラ理解できるようになりたいよ!ぴ)

 熱いなあ。人間関係が崩れそうだったり、どん詰まりにいたり、何もかもが信じられないと頭を抱えている人に届いてほしいですね。そして願わくば、今抱えている苦しみは何百回めかのトライなんだと思って忍耐強く続いていってほしい。それが愛ならば。

 サビのCome back〜のところがストレートでめちゃくちゃ良いので何回も歌ってしまいますね。あと何度も言ってきた愛にさよならって言えないよねー!!!切ねーーーー!!!!俺はぼっちだけどさ!!!!でも切ねえって叫ぶ権利はある!!!切ねえええ!!!

 

 

訳が間違ってたら教えて!あわよくば私を育ててくれ。

ファールばっかしてる

 誰も見てないと思えばなんだって書けるし調べたりしないで自分の気持ちをつらつらと書いていけばいいし半分話し言葉みたいにしちゃってもいいしほぼオートメーションに文字を書けるんだけど、それ以外の定型がある文章、公式な文章は最初からルールが決まっていてそれに則って正しく書くっていう前提がもう拘束具くらい息苦しくてだめだ。心の中に本当に持っている、本当に伝えたい核の部分もルールに則ってないからファールだしもしかしたら一発レッドカードで退場させられるかもしれないって思うと何も進まない。終わってる。

飯なんか作れるか

 9時間の労働の後飯なんか作る気がしない。飯を作るのは道楽だ、そんなものは趣味でやるもんで、労働したやつが飯なんか作ってる暇も気力もない。そんな時間があったら曲を作りたいし、ぷよぷよがしたい(やりたいことの落差がすごい)。

 ということで、Amazonで冷凍弁当を2週間分頼んでみた。2日ほどですぐ届く。14食分の弁当を一人暮らし用の小さめの冷凍庫に全て収納すると氷を入れる隙間がなくなってしまった。冷凍庫は一瞬で弁当庫に変わった。

 おかずのみ4品入っていて、ご飯だけ炊いて食べているけど、今のところとても快適だ。コンビニやスーパーであれ買おう、これ買おう、と悩んでいた時間が馬鹿みたいだったと思う。何を作ろうか、食べようかと考える時間が楽しいと言う人もいるだろうけど、それってつまりワクワクするからやっている訳で、ということはやはり食は道楽だ。別にどっちでもええわいって人は作らんでよし。

 最近した料理は、小松菜の茎の先を手で千切って捨て、ザッと洗ってからさらにぞうきんをしぼるように4分割くらいに千切りなべにぶち入れ、乾燥ねぎを入れ、ボトルタイプの出し入り味噌を入れた生々しい小松菜味噌汁です。

まな板も包丁も使いたくない!!!洗うのめんどくせー!!!

でぃざすたあ〜

 choose TVを見た。でも付けたらよくわからないお兄さんが、よくわからないことを話していて、わたしには関係ないなと思ってすぐに消した。

 ナルシシズムの内側にいる人間に社会は広すぎる。そして外側の世界に無関心であることに、何の呵責も無い。まじでどーでもいい。この冷たさを認めてしまうと人間ではなくなるような気がしたけど、でももう諦めたよ。お前らが何しよーともどう考えよーとも私には関係がない。お前らが私を変えられないのと同じように。小さな世界をプロテクトするこの無関心が二酸化炭素を増やし、戦争を起こし、政治を腐敗させ、資本主義の脱構築を阻んでいるというのに。私はこの無関心が心地よくてたまらない。愛おしくてたまらない。最低だ。でも気持ちよくて仕方がない。ある点では強者の位置から眺め、他の点では弱者の位置に鎮座している。まあいいか。去勢された社会的欲求は母胎の中で眠る赤子のように穏やかだ。カーテンで隠されているじゅくじゅくの血で塗られた世界を見て何かを言う気になるか?私は唖然として何も言えなくなるタイプだから、多分、ぼーっとして終わる。どこかでツケが回ってわたしは大きなバツを付けられるのだろうか。いや、もう最初から付いているのかもしれない。