GUAYS企画”RAW VIBE vol.9”

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昨夜のGUAYSツアーファイナル企画がとっても楽しかったので、GUAYSに感謝の意も込めて残しておこうと思う。


あと、キャプテンさんがいつもブログで日々バンドや生活の中で起こったこと、思ったことを書いていて、
その中に私が新しく始めたバンドWETNAPの記事があってそれがすっごく嬉しかったからっていうのもある。

VOTZCO解散後にのんべんだらりしていたあさの先生がバンドを組んでキャプテンさんが嬉しく思ったこととか、ドラムの小池っぴが9/6のアースダムSheer Magライブの時にキャプテンさんに自分から話しかけてったこととか。(しかしキャプテンさん、ひとつ訂正すると我々は誘い合ってシアマグを見に行ったんじゃなくて、アースダムで偶然、たまたま三人邂逅したのです。)
あとクロッシュの作る曲が好きだ、と書いてあって、それを脳内で何度も反芻させてもらって辛い時のリポDみたいだった。超最高。ありがとう。

だからこれはキャプテンさん宛ての非公式の返事のお手紙かもしれない。ツイッターの数百字であざっす!って書くんじゃ味気ないし、感謝の気持ちをすぐ情報の波に流してしまうのはとても失礼だと思った。
ので、書く。

7月の中頃だったか、あさの先生とバンドを組むかと話していて、この時点ではまだ小池っぴを誘っていないし、曲も一曲も無かった。
あるのはただバンドを組むかもしれないという可能性だけ。
だけどあさの先生はその時すでにGUAYSの企画に出たいと言っていた。
わたしはアホか、何にも準備もしていない新米バンドが名だたる重鎮バンドが出る企画に出れる訳が無いだろと思った。
ネタの無いお笑い芸人がルミネに出るようなものだぞ、みたいな感じで諭した気がする。
コネだしそれってちょっとずるい。だからその時1回断ったんだよな。
あとその時私はデモ作ってブッキングライブとか出て本当に1からやりたかったんだよね。

でもせんせにとってはGUAYS、特にヒロシさんはクソ仲いい友達で、自分のバンドの初ライブが友達の企画ってのがよかったんだろうな。
その後小池ぴが入り、八月頭にはじめて三人で音合わせをして、景気付けにBAD BRAINSのコピーして全員弾けなかったけど、その時にはじめて、いける!って思った。(ちなみにその時持っていった私の曲はボツった。ファック)

GUAYSには1度断ったのに出させてくれて本当に感謝しかない!!とひしひしと感じたし、やるからにはぶっちぎりにいい曲作る。絶対にだ。と私は腹をくくり、1ヶ月間RAW VIBEに照準を合わせて、本当にそのことしか考えていなかった。お昼休みにベースラインや曲を考え、家で弾いてみての繰り返し。INPUTの時間が少なくてちょっとしんどかったけど、極限状態まで自分を持っていかないといい曲はやってこない。多分RAW VIBEに出ない決断をしていたら、質が全く違う曲になっていただろうなと思う。だからWETNAPの曲の生みの親はGUAYSでもある。

WETNAPのライブがどうだったか、私はまだわからない。良いか悪いかはまだ判断したくないっていうのもある。もっと限界まで近づきたいって思う。美しいものを作りたいと思う。でも登りたい山の大きさも全貌もまだわからないし、方法も知らない。けど、その丸腰でまだ弱々しい始めの一歩がRAW VIBEで本当によかった。

昨日のGUAYSのライブを見ていて、感情が揺れ動いて仕方が無かった。
GUAYSの曲はどれもキャッチーで人なつこくて、時々ちょっとへなちょこなところ、たまに歌外したり、コーラスが全員自由すぎたり、そういう突っ込まれるところが見え隠れするのが人間臭くて大好きだ。わたしの好きなPUNKバンド。音から人となりが滲み出したPUNKは大好き。

GUAYSを見ているといつも思うんだけど、DESCENDENTSの初期とか、しょぼメロディックPUNKとか、RECESSとかが日本語だったら絶対GUAYSみたいに聞こえるはず。

その中で、ツアーで日本各地をまわる中でできたという、新曲の『こうしん』という曲に聞き入ってしまった。「次の曲は”こうしん”です」と言っていて、更新なのか、行進なのか分からなかったし、酔っぱらいの脳みそで歌詞があまり聞き取れなかったけれど、コードが切なくて切なくて。それからキャプテンさんのはっきりと言葉をひとつひとつ置いていくような丁寧な歌い方。しっかり伝えたい事があると、不思議と淡々とした歌い方になるんだよね。英語も日本語も関係ない。歌詞に重点を置いて、まっすぐ聴いている人に何かを伝えようとする歌い方は格好いい。自分ができない分なおさら。

更新も行進も、景色が移り変わっていくことだな、と思いながら聴いていたら、前を向いた歌詞と曲なのになぜかさびしくてさびしくて仕方が無くなって、この曲の終わりが怖くなった。変わっていく事、無くなっていく事、増えたり減ったり、その時々で風景が勝手に変わっていく。誰も頼んでない!と叫んでも怒鳴ってもお願いしても、絶対的な自然の前ではわたしは無力だ。当たり前の事だけどわからない。わからない。悔しい。悲しい。

ライブ後セットリストがステージに置きっぱなしになっていたから見てみると、タイトルは「行進」だった。行進でよかった。だって自分の足で、自分から歩いて行くことだから。

どうかGUAYSがこれからも歩き続けられるように。他の誰かは車に乗ってるかもしれんし、セグウェイかもしれんし、なんなら新幹線かもしれないけど、自分の好きなやり方で、その方法を信じて進んでいって欲しい。誰かがタイヤで踏みつぶしていった車輪の跡に、誰にも見つけられなかった何かがあるかもしれないから。

朝打ち上げでクソ酔っぱらい、王将の前の道端でぶっ倒れている時に見た雲の色が、RAW VIBEのフライヤーのオレンジ色とぴったりあっていて、ああやさしくていい色だなあと思ってたのに10分後にはもうこの色じゃ無くなっていて、やっぱり寂しくなった。